融資オークション - ソーシャルレンディング | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

融資オークション – ソーシャルレンディング

起業のための資金を確保したい。学校に通うための学費を工面したい。借金の一括返済をしたい。様々な理由でお金を必要とする場合があると思います。もちろん無利子での借り入れや助成金のようなものを得られることがベストですがそうそうある話しではありません。どうせ金融機関に借り入れを起こすことになるなら利子が低い方がいい!

現在の日本では法規制の問題があり導入に踏み込まれていませんが、欧米や一部のアジア諸国では「(P2P融資)」という仕組みがあります。ネットオークションを想像していただければわかりやすいのですが、まず、借り手(Borrower)が「いくら(金額)をいつまで(期間)に返済(利子)する」か提示します。その条件を基準に貸し手(Lender)がオークションを行い、最終的に一番低い金利を提示した貸し手と融資契約を結ぶというシステムです。

ソーシャルレンディングは、その特徴から借り手および貸し手に様々なメリットがあります。以下に主なものを挙げさせていただきます。

【借り手側のメリット】
1. 金融機関では審査基準にならなかった融資が受けられる。
2. 金融機関より安い金利で融資が受けられる。

【貸し手側のメリット】
1. 中間手数料がないため、大きな利益が得られる。
2. 借り手の顔を直接見れる。

さらに魅力的なのは、貸し手がリスク管理をできる点です。仮に借り手の提示が「100万円を3年間20%」とした場合、貸し手Aは「50万円を2年間15%」、貸し手Bは「30万円を2年間8%」、貸し手Cは「20万円を1年間5%」と自分のポートフォリオにあった投資ができます。借り手はトータルとして「100万円を3年間20%」で融資されればいいわけですから内訳にはこだわりません。貸し手の融資条件がバラバラでもシステム側で計算をし、借り手にはもっとも良い条件が提示されます。

最近では、単なるオークションサイトからSNS(mixiなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス)のようなコミュニティサイトにまで発展した専用サイトがあり、アメリカでは「Prosper」や「Lending Club」、イギリスでは「Zopa」などが有名です。冒頭に「日本では法規制の問題があり導入に踏み込まれていません」という記述をしましたが、SBIなど一部の会社が日本でのソーシャルレンディングの実現に動いているようです。「Zopa」は今年の10月に日本での事業開始を予定し、2008年3月に日本法人「Zopa Japan」を立ち上げました。

個人的には非常に魅力的な金融サービスなので、これによりお金の流動性が上がり、日本経済にも追い風を呼び込んでくれることを期待しています。ちなみに少し古い上方ですが、Zopaの貸倒率は0.2%未満であるのに対し、日本の消費者金融の貸倒率は6.79%だそうです。