WordPress 3.3 リリース
2011年12月12日、WordPress 3.3のリリースが発表されました。既に日本語版も配信されており、アップデートされた利用者も多いと思います。今回のアップデートではUXの向上と共にこれまで問題視されてきた一部のパフォーマンスの改善も行われています。
ツールバー
個人的に最初に目に付いたのが、ログイン後、画面上部に表示されるツールバーです。3.2と比べると明らかにメニューが簡素化され、見易くなっています。ミニマルデザインが主流の現在、その流れを反映する形でWordPressも進化しています。
フライアウトメニュー
これまで管理画面では、親メニューの下に子メニューが展開する縦長の表示になっていましたが、今回からメニューを閉じた状態同様、右横にフライアウトするようになりました。これによりスクロール動作が軽減され、より操作性が向上しています。
ドラッグ&ドロップメディアアップローダー
本機能が今回の目玉と言えるでしょう。画像のアップロードを行う場合、パスを指定するのではなく、ドラッグ&ドロップのみで対応が可能となりました。また、複数のファイルタイプを同時にアップロードしてもそれぞれに適した情報入力欄を表示します。
スラッグとパフォーマンスの関係改善
これまでカテゴリースラッグ等をパーマリンクに使用するとパフォーマンスが劣化するため、非推奨とされてきましたが、3.3よりこの問題が改善され、柔軟にパーマリンクを利用できるようになりました。
管理画面がカスタマイズ可能
管理画面のカスタマイズ用API(WP_Screen API)が公開されました。これによりCMSとしてユーザに公開する場合でも個々のニーズに合わせた作り込みが可能になります。今後、プラグインの中にもこのAPIを使用した利便性の高いものが登場してくるでしょう。
エディタAPIの改良
「wp_editor」という関数が新たに追加されました。これにより投稿やページのエディタをカスタマイズすることが可能です。
WordPressではバージョン2.8辺りからUXの著しい改善が見られるようになり、3.3ではその方向性がさらに明確になっている気がします。また、カスタマイズへの取り組みも積極的でCMSとして確実にレベルアップしています。