初心者向け目的別のサーバ選び Part1 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

初心者向け目的別のサーバ選び Part1

ホームページ、ファイルシステム(共有フォルダ)、業務系システム、データを集中管理・処理するために様々なシーンでサーバは必要とされます。その保有形態は、大きく分けて自社運用とアウトソーシング(レンタル)があり、費用対効果を見極め、TPOで選択されることと思います。

数だけで見た場合、市場でもっともニーズの高いサーバ用途は「ウェブサーバ」と「メールサーバ」であり、ホームページの公開とメールの送受信が主な目的とされています。運用される規模にもよりますが、この範疇であれば大抵はレンタルで済まされます。

別名「ホスティングサービス」と呼ばれるもので、月額数百円のものもあれば、数万円のものもあります。ホスティングサービス事業者によりサービス内容や料金はまちまちですが、安いものにはそれなりの理由があり、ほとんどの場合、月額数百円のものは「共有サーバ」という1台のサーバを複数の利用者が同時に使用する形を取ります。中には機能が充実した共有サーバもありますが、注意深く見ていくと細かな制限が見受けられます。

また、共有サーバは誰か1人のホームページにアクセスが集中し、負荷がかかると利用者全体に影響がでます。事業者側でもこれを回避するために対策を講じていますが、専用サーバに比べるとリスクが高いことは否めません。一方、専用サーバは、機能性が充実し、1台のサーバを1社(1人)で自由に利用できるため、そういったリスクがかなり軽減されますが、その分、料金が上がるというデメリットがあります。

利用者のニーズを叶えるため、共有サーバと専用サーバの中間的な存在にVPS(バーチャル・プライベート・サーバ)というものがあります。名前の通り、実のところは共有サーバですが、専用サーバのように管理者(root)権限でフルコントロールすることができます。これはホームページを含めたシステム開発において柔軟な対応が取れる上に料金を抑えたハイブリッドサービスと言えるでしょう。しかし、前述したとおり、実のところは共有サーバであるため、同時利用者の数は抑えられてはいるものの専用サーバと比べるとリスクは高くなります。

企業紹介サイトやデータベースが絡まない簡易なホームページであれば共有サーバで十分ですが、トラフィックの多いショッピングサイトなどではVPS以上の上位サービスをご検討されることをお勧めいたします。

上記のような面倒なことを考えるくらいなら自社運用したい!と感じる方もいらっしゃるでしょうが、自社運用にもメリット・デメリットが存在します。その内容については明日、Part2で触れたいと思います。