特にフリーランスや副業をしていると、正しく申告できるのかな?と不安になることもありますよね。
マネーフォワードクラウド確定申告(MFクラウド確定申告)と言えば、クラウド型の確定申告書作成サービスとして知られています。
マネーフォワード確定申告の登録を考えている人は、
- マネーフォワードクラウド確定申告とは何か?
- 1ヶ月だけの無料期間中に確定申告できるのか?
- 無料期間が終わった後の料金はいくらなのか?
- パーソナルとパーソナルミニプランの違いは?
- 無料期間だけで解約できるか?
- 解約後データはどうなるのか?
などが気になると思います。
本記事では利用を検討中の方のために、以上について確定申告7年目で副業フリーランスの私が徹底調査しました。
疑問がまとめて解決できるようになっていますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
なお確定申告をしないと、支払う必要のなかった税金が徴収されたままになってしまう可能性があります。
税金についてよくわからない人のために補足説明もしますので、これを機に知識をつけておきましょう。
この記事でわかること
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マネーフォワードクラウド確定申告とは何か
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MFクラウド確定申告は1ヶ月だけでも申告書作成はできるが結構厳しい
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MFクラウド確定申告の料金
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パーソナルとパーソナルミニプランの違い
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解約方法と解約後のデータの扱いについて
freeeについてはこちらの記事が参考になります!
目次
フリーランス必携ツール!マネーフォワードクラウド確定申告とは?
確定申告で自分の所得を国に申告することは、税金を支払うだけでなく、払いすぎた税金を払い戻してもらう意味合いがあります。
払い戻される可能性がある税金とは主に源泉徴収税額のことで、おそらくほとんどの人が徴収されたことのあるものです。
フリーランスでの副業やアルバイトをすると、報酬の明細に源泉徴収税額が記入されていることがありますよね。
これは報酬支払時にクライアントがあらかじめ徴収し、私たちの代わりに納めている所得税です。
正しく確定申告をすれば、人によっては所得税が払い戻され、節税になるのです。
MFクラウド確定申告の特徴
- 青色申告の複式簿記に対応
- 取引明細を自動取得し、仕訳時に勘定科目を自動提案
- 端末が故障してもデータ喪失の心配がなく安心
- Windows・Macにも対応
マネーフォワードクラウド確定申告では複式簿記の形で申告書を作成できるため、55万円の控除ができる青色申告にも対応しています(e-Taxの場合は65万円控除されます)。
※令和2年から従来からの控除条件が変わっていますので、詳しい内容は国税庁のHPを確認してください。
そのため、
と考えている人には非常におすすめです。
また青色申告経験者でも、銀行口座やクレジットカードのデータを自動で取り込めるので、今までエクセルや手書きで仕訳していたのであれば手間を大きく削減できますよ。
さらにマネーフォワードが取引明細の内容から推測し、勘定科目を自動提案してくれる点も青色申告初心者には嬉しいですね。
クラウド型の申告ソフトであるため、もし端末が破損、故障した場合にもデータが失われず安心。
インストール不要でWindowsとMacに対応している点もポイントです。
初心者には何かとハードルの高い青色申告ですが、マネーフォワードクラウド確定申告を使えば一から自分で申告書を作るより圧倒的に楽になります。
注意ポイント
後ほど詳しく説明しますが、1ヶ月だけ有料版と同じ機能が無料で試すことは出来ますが、確定申告書を出力するには有料化が必要なため、多くの方が使っているfreeeの方が個人的にはオススメです!
次読むと良い記事!
マネフォ確定申告は1ヶ月だけの無料利用で申告書は作れる?
さきほど、マネーフォワードクラウド確定申告には1ヶ月の無料期間があるとお伝えしました。
そうなると、
と考える方もいらっしゃいますよね。
結論としては、私の経験上、1ヶ月で確定申告をするのはかなり難しいです。。
まず、確定申告は通常毎年2月~3月半ばの間に行われます。(※状況により今後期間が変更になる可能性もあります)
ということは、2月半ばまでに登録すれば、確定申告終了時期まで1ヶ月フルに機能を使えることになりますよね。
しかしここで1つ問題があります。
マネーフォワードクラウド確定申告は、銀行口座などのデータを無限にさかのぼって取得できません。
以下、公式による説明です。
一定期間以上前の金融機関のデータが表示されないことについて、ご説明します。
現在、多くの銀行のオンライン口座では、前月一日以降、もしくは、直近3ヶ月のデータのみが取得可能です。マネーフォワード クラウドでは自動取得する金融機関口座について、正常な取得が行えた日、取得可能であった範囲以降データを蓄積します。そのため、一定期間以前の明細、取得期間があいた明細は取得できません。
マネーフォワードクラウドサポートより引用
つまり、2月に登録して一気に確定申告書を作成しようとしても前年度の古いデータだと取り込まれない可能性が高く、「明細の自動取得」というメリットが薄れます。
データ取得の期間は金融機関ごとに定められているため、これは他社サービスを利用しても同じことが言えます。
申告書の作成に自信がない人なら、登録後1ヶ月以内に一から手動で仕訳していけば無料期間内に申告書を作成することも無理ではありません。
※マネーフォワードクラウド確定申告の仕訳登録上限数は10万件です。
が、取引数が多いと非常に手間がかかるため、結局間に合わなくなってしまう可能性があることは覚悟しておきましょう。
一方で手動で仕訳しても手間にならない人は、前年度の取引数や経費として計上するものが少ない人です。
以上のことから、白色の申告であれば帳簿がいらないので手動仕分けも可能ですが、青色申告はなかなか難しいでしょう。
読者様の中で、青色申告をする予定の方はマネーフォワードよりも、人気の高いfreeeを使う方が良いです!
freeeに関してはこちらの記事が参考になります!
マネーフォワード確定申告の料金
以下、プランごとの主な機能と月額料金の一覧です。
プラン名 | パーソナルミニ | パーソナル | パーソナルプラス |
月額料金 | 980円 | 1280円 | なし |
年払い料金 | 9,600円 月あたり800円 |
11,760円 月あたり980円 |
35,760円 月あたり2,980円 |
確定申告書の作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
電話サポート | × | × | 〇 |
取引先の登録上限数 | 15件 | 上限なし | 上限なし |
年払いすると、「パーソナルミニ」「パーソナル」プランは月あたりの料金が割安になりますね。
1年間副業をすれば取引先数はあっという間に15件を超えてしまいますし、「パーソナルミニ」とそこまで料金も変わらないためです。
また、「パーソナルプラス」は申告書作成が不安な人のために電話サポートもついていますが、年払いプランしかないためサービスが気に入らなくても途中でやめることができません。
そして、
と感じる人に伝えたいのは、青色申告はいきなり自力でやろうとするとかなり難しいということです。
私もフリーランスになったばかりの頃、「税金が安くなるらしい」という理由で青色申告の承認申請書を出しましたが、結局複式簿記が全然理解できず白色申告をした苦い思い出があります…
しかしマネーフォワードクラウド確定申告に月額1,000円程度の料金を支払うことで、青色申告の55万円控除(e-Taxの場合65万円控除)が受けられる申告書が作れるならお得ですよね。
※サービス内では確定申告について学べるので、もちろん自分で調べていくのも必要です。
また、確定申告書類の作成を請け負ってくれる税理士も少数派ながらいますが、もし依頼すると最低でも費用相場は約3〜5万円程度です。
副業を始めたばかりでそこまでの負担は厳しいと感じる人は、freeeを利用するのが良いでしょう。
マネーフォワードの様はSaaSは全額経費として扱うことが出来ます!
確定申告書類が作れる似ているサービスに、freeeがあります。
こちらも無料でお試しできるため、まだ迷っている人は両方登録して比べてみると良いと思います
マネーフォワードクラウド確定申告パーソナルとパーソナルミニプランの違い
ここで、マネーフォワードクラウド確定申告の中でも特に人気のプランの違いも説明しておきますね。
人気のプランは次の2つ。
- パーソナルプラン
- パーソナルミニプラン
操作していて感じる大きな違いは
- 取引先の登録件数
- 消費税の集計機能
- 口座残高照会機能
- 郵送・メール送信の一括操作機能
の4点でしょう。
先ほども触れましたが、結論として売上1000万円未満の副業レベルだったり、取引先が15件以下であればパーソナルミニプランでOK。
ただしインボイス制度の改正により、将来的にはパーソナルプランへの移行も検討必要になるかもしれません。
それぞれ簡単に見ていきますね。
マネーフォワード確定申告のパーソナルミニプランは取引先の登録件数が15件まで
一つめの違いは、取引先の登録件数です。
取引先の登録件数の違い
- パーソナルミニプランの取引先の登録件数は15件
- パーソナルプランは件数無制限
取引先とは、文字通りですが入出金先の情報のこと。
マネーフォワードクラウド確定申告上に取引先を登録しておけば、仕訳や請求書の送信も時短に繋がりますね。
1年を通して入出金先が15件以下であればパーソナルミニプラン。
もし超えたら途中でパーソナルプランに変更するのもアリですね。
マネーフォワード確定申告のパーソナルミニプランは消費税の集計機能がない
2点目に、パーソナルミニプランには消費税の集計機能がありません。
消費税といえば、2022年現在売上が1,000万円未満の事業者には課税されないことになっています。
売上がそれ未満の人は消費税集計機能は不要ですね。
その理由は、2023年に予定されているインボイス制度の導入にあります。
インボイス制度とは、簡単に言うと消費税込みの請求を行う場合にインボイスという証明書の発行が求められる制度です。
(参考:国税庁「インボイス制度の概要」)
今まで売上1,000万円未満のフリーランスは、免税事業者として扱われてきました。
つまり消費税込みの請求を行ったとしても、事実上納税が免除されてきたということですね。
しかし2023年からは消費税込みの請求を行う際、相手から要求があれば「私は受け取った消費税をちゃんと納めますよ」という証明書(=インボイス)を発行しなければなりません。
発注者からすればインボイスを発行できる事業者に仕事を依頼したほうが節税できるメリットがあります。
これが後にどう影響するかというと、売上が1,000万円未満でも納税事業者にならないと仕事を取りづらくなるのでは?と言われています。
ということは、2022年はパーソナルミニプランで良くても、
2023年以降は消費税集計機能があるパーソナルプランを使わざるを得ない人が出てくる可能性もありますね。
マネーフォワードクラウド確定申告のパーソナルミニプランは口座残高照会機能がない
パーソナルミニプランには口座残高の照会機能や、帳簿残高との突合せ機能がありません。
口座残高の照会のメリットと言えば、残高の増減を確認しながら申告データを記録できる点です。
青色申告では必須となる複式簿記で帳簿の記録を作る際、地道に自分でやろうとするとお金の流れが実際の残高と合わないことも出てきてしまいますよね。
銀行口座の連携をしておくことで、帳簿のつじつまが合わないイライラから解放されますよ。
ただし取引数が少なく、経費もほぼ使わない副業程度のビジネスならパーソナルミニプランでも良さそうですね。
ただ同じ値段でfreeeも利用できるため、マネーフォワードよりも個人的にはおすすめです!
マネーフォワードクラウド確定申告の解約方法と解約後データはどうなる?
解約と退会は違う
まず、マネーフォワードクラウド確定申告は解約と退会で扱いが違うことに注意。
有料プランを契約していない解約状態だと、確定申告書作成などの機能は使用できませんが、データ自体は保持されます。
しばらく利用予定がなくても、今後データを見返す可能性があるなら解約だけするのがおすすめです。
解約方法
解約方法はログイン後のホーム画面の一番下で、「いますぐ解約する場合は『こちら』」の部分をクリックします。
↓画像の赤い部分をクリックして解約。
その後の画面で解約理由を選択して送信すれば完了です!
退会方法
一方で、マネーフォワードクラウド確定申告から完全に退会すると、今まで作成した申告書や明細などすべてのデータが削除されます。
退会したい場合、画面右上のユーザー設定をクリックします。
次の画面で退会ボタンを押します。
最後に退会理由を入力して退会完了です。
フリーランスや副業するならマネーフォワードクラウド確定申告はおすすめ
以上、マネーフォワードクラウド確定申告の各種疑問について回答してきました。
マネーフォワードクラウド確定申告はこれから副業を始める人、もしくは始めたばかりの人にぴったりのサービスでしたね。
マネフォ確定申告がおすすめな人
- 副業をやっている人、フリーランスの人
- 帳簿付けや仕分けに自信がない人
- 毎年確定申告で苦労している人
- 書類作成を税理士に頼むほど費用をかけられない人
ただしfreeeの方が使っている方も多く、ネットの情報も多いため、使い方に困る心配も減ります!
なのでまずはfreeeでお試し登録して使うのがおすすめです!