副業の確定申告を知る

副業したら個人事業主になるべき?必要手続きや確定申告について解説!

 

今や会社で副業も許可されつつある時代ですよね。

 

これから副業をしてみたいと考えている人や、すでに副業を始めている人は、以下のような疑問を持っているかもしれません。

 

副業を始めたら、個人事業主にならなければいけない?

もし個人事業主になったら必要な手続きはある?

確定申告はどうすればいい?

 

本記事では、そのような悩みを抱える方の疑問を解消します。

 

銀行員から転職し、正社員かつ個人事業主として副業中の私が徹底的に解説しますので、きっと参考になると思います!

 

※クリックで各見出しに飛びます。

 

副業をするなら正しく手続きを済ませないと、後で会社や税務署に指摘を受けて不利益が発生する可能性もあり得ます。

無用なトラブルを回避するためにもぜひ最後まで読んでいってください。

 

副業を始めたら個人事業主になるべき?

 

皆さんの周りには、副業をしていて個人事業主になっている人はいませんか?

もしくはすでに個人事業主になっている方もいるかもしれませんね。

個人事業主とは文字通り「個人で事業を営む人」のことです。ほぼ同義の言葉として、フリーランスとも呼びますよね。

 

「個人事業主」と聞くととっつきにくく感じますが、個人でスモールビジネスなどを営む方も立派な「事業主」で、意外と身近に存在するはずです。

 

ここで、

副業を始めたら、個人事業主にならなければいけないか?

と疑問が出てきますよね。

 

 

この答えは

「商売としてくり返しお金のやりとりをするなら個人事業主になりましょう」

です。

 

国税庁HPでは、繰り返し事業としての副業を始めた人ならば個人事業主になった届け出をしてくださいと示されています。(=開業届の提出)

[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続

[手続対象者]新たに事業所得、不動産所得又は山林所得を生ずべき事業の開始等をした方

国税庁HP [手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続

2 事業としての意義

「事業として」とは、対価を得て行われる資産の譲渡等を繰り返し、継続、かつ、独立して行うことをいいます。

国税庁HP No.6109 事業者が事業として行うものとは

 

 

ポイント

事業を行う会社員であれば、個人事業主として開業届の提出が必要です。

何をもって事業とするかは明確に定められていませんが、継続的にお金をやりとりする商売であれば事業としてみなされる可能性が高いです。

 

副業する個人事業主が必要な手続きとは?

 

次に、副業を行う会社員であれば押さえておきたい手続きを確認しておきましょう。

 

副業を始めた会社員が必要な手続き

 

開業届の提出

 

先ほども少し触れましたが、「継続的な事業」として副業をするなら、最寄りの税務署に開業届を提出します。

 

難しそうに感じますが、5分もあれば記入できる簡単なものです。

 

ここで気になるのが、

開業届は副業を始めるとすぐに出さなければいけないのか?

という疑問ですよね。

 

対する答えは「基本的にはYES」です。

 

再び国税庁のページを参照すると、開業届は事業を始めて1ヶ月以内に提出するようにと記載があります。

 

事業の開始等の事実があった日から1月以内に提出してください。
なお、提出期限が土・日曜日・祝日等に当たる場合は、これらの日の翌日が期限となります。

国税庁HP [手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続

 

しかし現状、1ヶ月を過ぎてしまったからといって特に罰則はありません。

 

私も副業を始めたての頃はどうしたらよいかわからず、3か月ほど開業届を出さずに放置していました。

その後慌てて税務署に開業届を出しに行きましたが、怒られることなくすんなり受理されました。

 

ポイント

副業を始めたら、できるだけ早く最寄りの税務署に開業届を提出しましょう。ちなみに郵送でもOKです。

 

開業届はここから印刷できます。(国税庁ページに飛びます)

 

青色申告承認申請書(任意)

 

こちらは任意ですが、青色申告承認申請書も開業届と同時に税務署に出しておくと良いでしょう。

 

会社員は20万円以上副業収入があると確定申告が必要ですが、税務署から青色申告の承認を受けていれば税金が安くなるかもしれません。

 

なお確定申告には白色申告青色申告の2種類があり、それぞれ収入から控除される金額が違います。

白色申告 青色申告
控除額 10万円 55万円

 

所得税は所得に応じて課税されるものです。所得金額から上の控除額が引かれるため、控除額が大きいほど税金が安くなります。

 

 

白色申告は青色申告承認申請書を提出しない場合に適用され、10万円の控除のみ受けられます。

青色申告では複式簿記のルールに従って日々の帳簿付けを行い、正しく申告を行えば55万円の控除が受けられます。(電子帳簿保存などのルールも守れば最大で65万円の控除)

 

 

最初は難しく感じるかもしれませんが、青色申告の書類作成を強力にサポートしてくれるツールもあるため、税金を安くしたい人は初めから青色申告に挑戦してみてもよいでしょう。

 

ポイント

青色申告をするためには青色申告承認申請書を事前に税務署に提出する必要があります。

ただしこれは開業から2か月以内に税務署に提出しなければならないため、提出期限には注意しましょう。

 

青色申告の承認申請書はここから印刷できます。(国税庁ページに飛びます)

 

会社への申請

 

3つ目に、副業申請が必要な会社の場合、社内で所定の手続きをとるようにしましょう。

隠れて副業をするのはトラブルの元です。

 

隠れて副業をしていると、何らかのルートで会社内に広まってしまう可能性もあるため、申告さえすれば副業が認められているのであれば、ためらわずに早めに伝えてしまった方が安全です。

 

正直なところ、20万円未満などごく少額の利益が出ているだけであれば確定申告は不要なため、副業していることを会社に言わなくてもバレないと言えばバレません。(うっかり口を滑らせたりしなければ)

 

副業が会社にバレる主な原因は、確定申告時に住民税を「自分で納付」するのではなく「給与から天引き」されるように選んでしまうことです。

副業でそれなりに報酬をもらっていると、給与から天引きされる住民税額が本来の金額より増えるため、副業をしているのが会社にわかってしまいます。

 

参考までに書いておきますが、ちなみに私の勤める会社だと副業申請は紙一枚で終わりました!

 

もちろん会社によって内容が精査される場合もあると思いますが、

  • 副業先の名前(ブログなどの場合は個人事業主)
  • 業種

を書いただけです。

具体的な仕事内容を聞かれることもなく、あっさり手続きは終わりました。

 

問題になるのは今所属している会社とライバル関係になってしまう業種で副業を始めることであり、

全く関係ない分野で副業する分には何ら問題ないと言われましたね。

 

副業する個人事業主の税金や確定申告はどうすればいい?

 

ところで、副業を始めて報酬が発生すると、やはり気になるのは納税のことですよね。

 

次に個人事業主の確定申告や税金面についても確認していきましょう。

 

確定申告とは

 

確定申告とは、簡単に言うと前年の収入を国に報告することです。

 

報告した内容にもとづき、その年の所得税や住民税などが決まる仕組みとなっています。

 

なお副業として事業を営んでいる人や、その他条件に当てはまる人は毎年2月~3月頃に確定申告が必要です。

 

確定申告が必要な人

・給与収入が2000万円を超える人

・給与のほかに20万円以上の副業収入などがある人

・年末調整時に提出できなかったふるさと納税の証明書や生命保険料控除証明書などがある人

など

※その他細かい条件はこちら(国税庁HP)からも確認可能です。

 

正しく申告するには帳簿付けが必要

 

確定申告をするためには、日々の帳簿付けが必要です。

帳簿には色々種類がありますが、ざっくり言うと事業にかかった経費や報酬の入金を記録するためのものです。

 

私も最初は入金状況や経費のレシートをコツコツと記録していましたが、これがすごく面倒です…

 

しかし仕事に必要な道具であれば経費として計算することで、所得税を安くできるため頑張る価値はあります。

 

なお、アナログな記録方法もありですが、最近はオンラインで帳簿付けから確定申告書類の作成まで行えるサービスも増えていますよ。

 

ポイント

確定申告をするためには、経費や入金の記録が必要です。特に事業にかかった経費のレシートはうっかり捨ててしまわないように気を付けましょう。

 

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副業する個人事業主のための必需品

最後に、副業を始めたばかりの個人事業主ならきっと重宝する必需品を紹介します。

 

正直、あるのとないのとでは全く違います!

 

実際に使ってみて良かったものを挙げていきますので、ぜひこのまま読んでいってくださいね。

 

 

PCスタンドとワイヤレスキーボード

長時間のPC作業で肩や首などに疲労が溜まっている人にはPCスタンドをおすすめします。

 

スタンドで画面の高さを上げ、キーボードに少し角度をつけることで長時間のタイピングも疲れづらくなりました!

 

楽天でランキング1位を獲得したPCスタンド


PCスタンド単品で使用しても良いですが、一緒にワイヤレスのキーボードを使うとさらにタイピングが楽になりますよ。

私も自宅ではスタンドとワイヤレスキーボードを併用し、デスクトップPC風にして使っています。

 

疲れていると集中力が途切れて作業効率も上がらないため、PC周りの環境整備には少しお金をかけたほうが良いと思っています。

同じくランキング1位を獲得したキーボード


マネーフォワードクラウド確定申告

控除額の大きい青色申告をしたくても、簿記の知識がないことから諦めて白色申告にしてしまう人も少なくありません。

 

しかし、本来得られたはずの55万円の控除を捨ててしまうのは非常にもったいないと思いませんか?

 

確定申告が不安な人は、まずは無料で登録できるマネーフォワードクラウド確定申告を利用して青色申告の書類を作ってみると良いでしょう。

家計簿アプリで有名な会社のサービスで、利用者も非常に多くおすすめです。

 

マネーフォワードクラウド確定申告とはどのようなサービスか詳しく知りたい人は、以下の記事も読んでみてください。

マネーフォワード確定申告は1ヶ月だけ料金無料?フリーランス必見

 

なお白色申告は青色申告と違い「略式簿記」という複式簿記よりは簡単な形式での記録が認められていますが、それなりの手間はかかります。

 

個人的には白色申告にしたところでどうせ手間がかかるのであれば、いっそ青色申告にしてしまったほうが節税できて良いのではないかなと思います。

 

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KingSoftの「WPS Office 2」

3つ目の便利ツールはKingSoftの「WPS Office 2」というソフトです。

 

WPS Office 2は、

  • 文書作成ソフト
  • 表計算ソフト
  • プレゼンテーションソフト
  • PDF閲覧ソフト

が1つになったパッケージソフトです。

安い版のMicrosoft Officeと考えればよいでしょう。

 

Microsoft Officeといえば、結構なお値段がすることでも知られていますよね…。

 

すでにOfficeソフトを持っている人でも、新たにパソコンを買い替えるとライセンスを追加購入しなければ使えない場合もあるため、副業を始めたばかりでまだ利益が少ない個人事業主には痛い出費となりますよね。

 

「オフィスソフトは最低限の機能が使えれば問題ない」と考えている人は、WPS Office 2で代用するのがおすすめです。

Microsoft Officeと互換性も高く、もちろん作成したファイルは「docx」「xslx」「pptx」などの拡張子で保存できます。

 

人とファイルのやりとりをすることがあっても互換ソフトを使っているとわからないので、安心して利用できますよ。

 


 副業を始めたら必要な手続きを忘れずに

 

本記事では副業をこれから始める人、始めたばかりの初心者に向けて基礎的な知識を解説してきました。

 

始めのうちはわかりにくい手続きも非常に多いですよね。

 

人に相談しながら手続き関係を進めるのも良いですが、最初は自分でやってみることで理解も深まり、節税しながら上手にやりくりしていくにはどうすれば良いか徐々にわかるようになりますよ。

 

また、個人事業主は会社に雇われない分、効率化や健康管理、経費削減についても自分で考えていかなければなりません。

時にはツールも利用しながら、スムーズに業務をこなせるよう工夫していきましょう。

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