保険業界の小さく大きな情報技術の前進 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

保険業界の小さく大きな情報技術の前進

三井住友海上火災保険株式会社がWindows 7搭載のタブレット端末による契約手続きを11月上旬から開始することを発表しました。ビジネスの世界において同システムは珍しいものではありませんが、システム対応が後進的な保険業界においては大きな前進と言えます。

一般的な保険契約システム

見積書や申込書の作成までは各保険会社独自のシステムを使用しますが、基本的に保険契約は紙ベースです。また、申込書等を作成するシステムは、(64bit未対応)ベースであり、ウェブインタフェースを使用していますが、対応ブラウザはIE8以下のみ。FirefoxやGoogle Chromeはもちろん、IE9にすら対応していないケースが殆んどです。実際のところ、これではウェブとは呼べません。また、セキュリティ強化を謳う保険会社においてソフトウェアのアップデートが非推奨という点も疑問です。

タブレット端末による契約

今回の三井住友海上火災保険株式会社のシステムでは、申込書の作成だけでなく、デジタル署名やオフライン環境下での利用が可能になるようです。対象種目は自動車と火災に限られますが、前述した一般的な保険契約システムからみれば大きな改革です。

今後の保険契約システムに望まれること

まずは、個人情報漏洩防止やセキュリティを重視する業界であるからこそ、常にソフトウェアアップデートに対応できること。そして、今回のような取り組みを保険会社全般で行うことでしょう。タブレット端末をツールとして使用するのであれば、iOSやAndroidへの対応も重要です。そのためには、IE以外のブラウザでの動作も必要になります。損害保険業界を中心に現行のシステムは、過去からの上塗りで成り立っている印象を受けます。さらに大きな改善を求めるのであれば、オーバーホールが必要になるでしょう。