楽天が即日配送へ順次対応を発表 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

楽天が即日配送へ順次対応を発表

インターネットショッピングモール大手の楽天市場が自社で物流拠点を設け、一部の地域に対し、今秋より書籍やDVDを皮切りに即日配送に対応することを発表しました。注文時間にもよりますが、その日のうちに商品が手元に届くと言うのはインターネットショッピングのサービスとしては大きな武器となります。

インターネットショッピングの運営は、大きくふたつに分かれます。ひとつは自ら在庫を保有し、販売を行う「直販型」、もうひとつは場所の提供のみを行い、出店者を取りまとめる「モール型」です。これまでの楽天市場のメインとなるビジネスモデルは後者でした。

モール型では在庫を抱えることがありません。そのため、保管コストや物流コストが削減され、高い利益率を得ることができます。事実、楽天市場はモールの先駆けとして成功をおさめ、2009年の物流総額は8000億円を超えています。

それが何故、この先、50億円以上の投資をかけ、物流拠点を設けるのか?その背景にはアマゾンの成功事例があります。アマゾンは直販型として優れた物流システムを持っています。即日配送もこれまでアマゾンが手掛けてきたサービスです。米国アマゾンでは2010年1~3月期の純利益が前年同期比で69%増という驚異的な数値を出し、楽天市場がさらなる発展を遂げるには「直販型」の姿勢が欠かせないと判断したためでしょう。

しかし、一消費者としては、楽天市場の即日配送という試みに若干の疑問が残ります。書籍やDVDは確かに直販型が成り立ちますが、メインとなるモール型では、出店を行っている店舗側の対応が重要となってきます。現状、出店者は自ら在庫を管理し、配送の手配を行っています。新設される物流拠点で取りまとめるというのは無理がありますし、出店者の手配が少しでも遅れれば即日配送は成り立ちません。また、それを厳密に管理することもできないでしょう。

モール型は利益率の高いビジネスモデルである半面、物流に第三者が介在するため、正直、即日配送への向かない部分があります。

楽天市場がこれをどのように解決するのか、即日配送には期待が高まります。