中小企業のIT連携 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

中小企業のIT連携

大企業と比べ、中小企業は資金、人材、情報のすべてにおいて劣っていることは否めない事実であり、ビジネス上、踏み込めない領域が存在します。残された手段は中小企業同士が連携し、大企業に匹敵するようなネットワークを形成していくことですが、言葉で言うほど単純なものではありません。複数企業の連携ですから意思疎通や行動力が一企業の何倍も必要とされます。

それにひとつ近づく事例が今朝の日経新聞に掲載されていました。株式会社シーン・メイキング(東京都千代田区)が建設会社と地主やテナントを結ぶ「ITGネットワーク」を構築し、2008年2月末時点の加盟社数は79社(101拠点)に及び、土地登録情報が2031件、テナントからの購入希望情報が2421件掲載されているというもの。これにより地域のゼネコンへの民間受注件数の増加が見込め、今後、全国規模のネットワークを構築していくことで更なる地域や中小企業の活性化を図っていくのが狙いのようです。

発想やシステムの仕組み自体はそれほど真新しいものではないかもしれませんが、実際にネットワークを構築し続けているというのがこの会社の素晴らしいところ。中小企業は、規模以上に歴史があり、情報量もそこそこ持っている会社が少なくありません。不動産などは広告を打ち出すことで集客できる可能性もありますが、投資対効果が見えない状況で実際にコストを捻出することに抵抗を感じている中小企業経営者は多いはずです。結局、前進できずにいる中でITGネットワークのような仕組みがあれば、ビジネスチャンスも広がります。

現在、日本における企業数の90%以上は中小企業と言われていますが、売上ベースで見ると大企業がその大半を占めているでしょう。利益を考えると情報を閉鎖してしまう傾向は未だ根強いですが、中小企業レベルでのビジネスとITの融合を有機的に図っていくことが出来れば、さらなる利益を創造できるかもしれません。

ITは業務処理の道具からビジネスプロセスの軸へと変化しているようです。

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