グーグルの技術は生活インフラになろうとしている | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

グーグルの技術は生活インフラになろうとしている

米国では、ついにグーグルが携帯端末「 One」の販売を開始しました。広義な意味でグーグルの技術は日常生活の多くを巻き込み、生活インフラになろうとしています。

技術が生活に浸透するにはソフトウェアとハードウェアの共存が欠かせません。当然のことですが、パソコンが普及したのはマイクロソフトだけの力ではなく、多くのハードウェアベンダーがWindowsを搭載したことにあります。そして、これまでソフトウェアとハードウェアを一企業がすべてプロデュースするという行為はほとんど見受けられませんでした。

グーグルにおいてそれを可能にしたのは、、そしてNexus Oneを皮切りに、今後、グーグルが販売するであろうハードウェアの存在です。

検索エンジンを武器に情報の集約を図っていたのがつい最近のこと。今でもその流れは続いています。ネット広告というビジネスモデルを確立させたのもグーグルの存在が大きかったでしょう。

その後、ウェブアプリケーション開発に注力していましたが、当初はユーザに受け入れられず、長い投資期間が続きました。それが今ではクラウドコンピューティングに代表されるようにウェブアプリケーションが主流になっています。

それから間もなくして、ウェブブラウザ「Google Chrome」がリリースされました。既に世の中には、IE、Firefox、Safariなど多くのブラウザが存在し、「何故今更・・・」という疑問が誰の頭にも浮かんだと思います。しかし、グーグルの狙いはブラウザ市場ではなく、まもなく販売されるであろう「」を搭載したChrome PCにありました。ブラウザをデスクトップとするChrome OSは、セカンドPC市場を狙ったもので、今、考えてみると、その開発過程でGoogle Chromeが誕生し、事前に操作慣れしてもらうために打った布石ではないかと考えられます。

この時点で、グーグルの途方もない技術戦略の一端を感じることができたのですが、今回のNexus Oneの販売により、さらに明確な方向性の提示を感じました。

以前、ENOTECH CONSULTING代表の海部美知氏がエープリルフールで「グーグルが自動車産業を制覇する日」というブログを書いていました。面白い冗談だなと思っていましたが、昨今のグーグルの動きを見ていると本当に有り得る気がして仕方ありません。

Nexus Oneに関して言えば、まだ米国内でのサービスであり、日本では法規制もあるため、いつ消費者の手に届くのかはわかりませんが、これまでの企業には前例がないほどの速さでグーグルによる社会変革が推められていることは確かです。