電子化が及ぼす保険への影響 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

電子化が及ぼす保険への影響

約100年ぶりの保険業法改正により2010年4月1日より新たな保険業法が施行されます。それに伴い保険会社各社では年末年始に大幅な業務改定を行いますが、その中のひとつとして保険証券や約款の電子化が含まれています。この電子化が及ぼす保険への影響にはどのようなことが考えられるでしょうか。

既に一部の保険商品(自動車等)では保険証券の電子化が実施されています。証券の電子化は保険料の割引対象になっていますし、紙媒体のように紛失するということがありません。どうしても紙にしておきたいのであれば、プリントするなど柔軟性は明らかにウェブの方が高いと言えます。

これが他の保険商品(一部)にも適用され、さらに約款も希望者に対してはウェブで閲覧可能になります。約款については割引はありませんが、紙がかさばるのを嫌われる方には良いかもしれません。また、多少ながらもエコポイントが付与されるため、利益がまったくないわけではありません。

インターネットに抵抗があり、紙として証券および約款を手元に置いておきたい方は従来通り、紙での対応が可能なので、契約によってサービスをすみ分けることになります。

銀行や証券会社は既に実店舗を持たないインターネット完結型が若い世代の間では主流になっていますが、保険についても同じような現象が起こるでしょう。ただ、保険はリスク起点の金融商品です。契約まではスムースに行きますが、事故が発生した場合の対応が重要視されます。コールセンターや窓口を設け、社員指導にも注力しているでしょうが、マニュアルで実務にどこまで対応できるかは疑問点が残ります。

また、様々な金融商品が電子化されるということは、ID・パスワードの管理や消費者の自己責任範囲が広がることになりますので、利便性とのトレードオフになるといったところでしょうか。

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