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グーグルにおける「20%ルール」

検索エンジン最大手グーグルにはユニークな勤務形態があります。それは「20%ルール」と呼ばれ、社員は自分の労働時間の20%を好きな活動に割り当てるというものです。

この仕組みはテレビでも取り上げられているのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、社員の中には読書や娯楽を楽しむ人もいます。本当にそれが仕事なのか?遊んでいるだけじゃないのか?と思われるかもしれませんが、それは個人の裁量。当然、人事評価制度もしっかりしているので、何をしていても目標は達成しなければなりません。その上での「20%ルール」です。

以前、ワールドビジネスサテライトで放送されていたあるグーグル社員は、自宅を森の中に構え、自然に囲まれた生活を送っていたのですが、ダムの工事計画が挙がり、周辺の森林伐採の知らせを受けました。彼女はカリフォルニア州法にある2000ヘクタールを超える自然伐採禁止を訴えかけるため、この「20%ルール」を利用して、面積の測定に入りました。

グーグルには「・アース」という人工衛星を利用した世界地図サービスがあります。これを利用することで立体的に面積を図ることが可能になり、ヘリコプターによる上空からの観測も含め、見事に森の面積が2000ヘクタール以上あることを証明したのです。州も動かざるを得なくなり、同工事計画は中止となりました。

また、別の社員は大学時代の研究内容を活かし、太陽光発電に取り組んだところ、それが評価され、今ではカリフォルニア州マウンテンビューにあるグーグル本社の実に1/3の電力をまかなっているそうです。超大規模検索システムを保有するグーグルではサーバの数から考えて恐ろしいほどの電力を消費しているはずなのでこの活動もエコの観点から見ても素晴らしい取り組みと言えます。

この他にも社員は思い思いの「20%ルール」を実行しているのでしょうが、それが成立するのはモチベーションの高さにある気がします。常に向上心を持ち、自分の仕事に誇りを持つ。固定概念に囚われず、自分たちの信じる行動を取る。そして、会社はそれをあらゆる面でバックアップする。理想的な企業文化だと思います。

今まで培ってきた企業文化や風習があると思うので、ひとつの会社を変えていくことは難しいかもしれませんが、経営層から新入社員までの一人一人が高い志と行動力を持った組織に変貌するきっかけはこういうところから来るのかもしれません。

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