国内通信利用状況の変化 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

国内通信利用状況の変化

総務省が10月16日に発表した「トラヒックからみた我が国の通信利用状況」では、平成16年度から平成20年度における国内の通信利用状況を発表しています。その結果は契約件数が増えているにも関わらず、通信時間および通信回数が共に減少するという興味深いものとなりました。

おおよそ推測ができますが、固定電話回線の契約数は年々減少傾向にあり、代わって若年層を中心に固定電話を持たず、携帯電話を主回線としている利用者が増加しています。IP電話も契約数を伸ばし、固定電話のシェアを奪取しています。1家庭1台の固定電話の時代から1人1台の携帯電話への時代と移り変わり、そうなると電話全体としての契約件数は増加し、手軽に使用できる携帯電話では通信回数が大幅に増加する・・・というのが一般的な予測になるはずです。

しかし、実際の結果はその逆で解釈に悩みます。単純に電話によるコミュニケーションの頻度が減少したのか、別に理由があるのか。ひとつ気になる点としては、ADSLおよび光回線(FTTH)が含まれているかどうかという点です。もし、含まれていないとすればパソコンからのメールやSKYPEなどを使用した通信ニーズが増加しているということになります。

また、平成20年度末時点での調査結果になりますので、その後、大幅にシェアを伸ばしたiPhoneの影響が反映されていない可能性が考えられます。iPhoneの通信に対する感覚は今までの携帯電話とは異なります。アプリケーションの中には立ち上げると自動通信を行うものもあり、無意識のうちに通信回数も時間も増加します。それによる費用負担を軽減するために定額制があり、定額制があるからこそ利用者は気兼ねなく通信を行っています。個人的にはこの仕組みが及ぼす同調査への影響は相当のものだと感じています。

どちらにせよこの5年程の間に通信市場に大きな変革が起きていることは間違いありません。そして、以前「携帯電話にもVoIPの時代が来る」で取り上げたように携帯電話(3G)でもVoIPをサポートするようになれば、さらに大きな変化が起こるでしょう。