デジタルワールドにおけるグローバリゼーション | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

デジタルワールドにおけるグローバリゼーション

ビジネスの世界では以前よりグローバリゼーションが叫ばれ続けてきました。一方、世界をボーダーレスに繋ぐインターネットを中心とするデジタル世界においては既にグローバリゼーションは実現されていると感じる方もいるかもしれません。しかし、筆者は少し違います。

モバイルにおけるグローバリゼーション

スマートフォン以前の携帯電話のことを俗語で「ガラケー」と言います。日本独自の規格で日本のキャリアでしか使用できないことを、独自の生態系で進化を遂げた生物が生息するガラパゴス諸島に例え、「ガラパゴスケータイ」と呼び、それを略したものです。

今ではスマートフォンのSIMフリー機種が出回るようになり、海外でプリペイドSIMを購入すれば、ローミングを使用することなく、現地の通話料金でサービスが利用できます。わずか数年前までは想像もできなかったことが今は当たり前になりました。これもグローバリゼーションの流れのひとつでしょう。

ソーシャルメディアにおけるグローバリゼーション

ソーシャルメディアの世界ではFacebookという黒船が来襲し、国内で圧倒的な勢力を誇っていたmixiやGREEもそれを意識せざるを得ない状況に立たされています。ITproの記事で各社社長は差別化を強調し、独自路線を打ち出していますが、既存利用者の維持という観点からは苦境であることは明白であり、実際に筆者の知人からもメインのSNSをmixiからFacebookに切り替えたという声を頻繁に耳にします。

Facebookは世界で7億人という絶対的なスケールを持ち、サービス拡張のスピードも早く、ソーシャルメディアの世界を牽引していることは間違いありません。

電子マネーにおけるグローバリゼーション

技術的な問題もあり、電子マネーの世界ではガラパゴス化が未だに進んでいます。筆者も含め、EdyやSuicaの利用者は数多く存在しますが、これらサービスは当然のことながら海外では全くと言ってもいいほど使えません。結果、クレジットカードが世界共通決済の役割を果たしていますが、電子マネーの世界でこの役割を果す可能性を秘めているのが「」です。NFCを使用してP2Pでの送金を可能とする新しい仕組みは、2012年試行予定なので実用化には時間がかかります。

インフラ整備等、電子マネーのグローバリゼーションには課題が山積みですが、実現されれば世界のどこにいてもクレジットカードはもちろん、現金も不要になるかもしれません。

技術的観点はさておき、サービスを考えた場合に、世界をシームレスにつなぐデジタルの世界だからこそグローバリゼーションへの対応は重要で、今後、こういった流れはさらに加速するのではないかと考えます。