利益と情報技術 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

利益と情報技術

企業である以上、利益を追求することが大きな目的の一つと言えますが、なかなかITと直結してこなかったのがこれまでの実情でしょう。そもそも利益とは何なのか?単純に言ってしまえば「売上から原価や諸経費を差し引いたもの」になります。

IT投資をするということは、減価償却費(通常、ソフトウェアでの償却期間は5年)とはいえ、コストから入っていくわけですからマイナススタートです。そこから当該のITによって売上をアップさせるか、既存経費を削減させ、投資回収ができて、はじめて投資対効果が取れたと言えます。それに加えて、近年、経営管理をする上でBSC(バランス・スコア・カード)などが用いられているようにITも多角的に評価する必要があります。

導入したITにより業務効率や生産性が向上し、従業員のモチベーションが上がった、顧客満足度が上がったなどの財務的な数字には表れない部分も含めて総合的に評価しなければなりません。

一部の中小零細企業ではどうしてもこの評価が財務的視点、その中でも特に「売上」にフォーカスされてしまうのですが、ITを評価する上では「経費削減」から見ていった方がわかりやすいと思います。例えば、これまで人海戦術で対応していた業務を自動化することで業務時間が1時間短縮できたとすれば、残業代や光熱費、そして従業員のストレスの軽減につながります。全体として節約できた時間を追加案件に費やすなど、仕事は時間との関係が非常に強いものですからこの効果は大きいものになります。

そのためには、日常業務の中で人間が行わなければならない仕事とそうでない仕事を選別し、そうでない仕事を自動化(IT化)する必要があります。もちろんホームページや資料作成などのITが中心で行う仕事は検討するまでもありませんが、何をどうすれば経営の全体最適化につながるのかといったことを考えていく必要があります。コンサルティングとはその過程で企業を客観的に診断するご意見番のようなものでしょう。

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