今回はAWS認定クラウドプラクティショナー(CLF-C02)試験について、合格に役立つ、勉強方法や出題傾向などについて、AWS認定資格11冠のエンジニアが解説します!
記事監修者:オザック
10年以上、Web開発でバックエンド兼インフラエンジニアをしているrevenue-hackです!
AWS SAAの資格も持っており、AWSやTerraform、クラス設計の技術サポートをMENTAで行っている。
という方向けの記事となります。
結論から言うと
結論
- 合格ラインは7割で合格
- AWS認定資格の中で一番簡単な資格
- Udemyで学習するのが一番効率が良い
- もしくはAWS SAAを目指す勉強をする!
です!
まずはAWSクラウドプラクティショナー(CLF-C02)に合格したい方は、11冠の僕が効率のよい勉強方法を解説するので、ぜひ最後まで読むことをおすすめします!(3分程度で読み終わります)
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目次
AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF-C02)の概要
まずはAWSクラウドプラクティショナーの勉強方法の前にどのような試験なのか概要を理解しましょう。
ポイント
- AWS認定試験におけるクラウドプラクティショナー試験の立ち位置
- クラウドプラクティショナーの試験対象者
- 資格に必要なスキル
- AWS認定クラウドプラクティショナー(AWS CLF-C02)の合格率、合格点、問題形式について
クラウドプラクティショナー試験の立ち位置
クラウドプラクティショナー試験は AWS の「基礎の基礎」を理解しているかどうかを問う試験です。
事前のAWSの経験は不要なので、AWSのサービスについて基本的なことを知っていれば合格できる試験となっています。
AWSクラウドプラクティショナー試験概要
問題形式 | 65個の選択肢で選ぶ質問 |
実施形式 | テストセンターまたはオンラインプロクター試験 |
試験時間 | 90分 |
受験料金 | 11,000円(税抜) |
問題形式
クラウドプラクティショナー試験の問題は、すべて選択問題となっています。
選択問題は二系統あります。
問題形式
- 択一選択問題・・・正しい選択肢が1つ、誤った選択肢が3つ提示されます
- 複数選択問題・・・正しい選択肢が2つ以上、誤った選択肢が複数あります。選択肢は5つ以上です
合格率と合格点
合格率は公表されていません。
合格点は1000点満点中、700点以上となっていますが、点数の計算方法は未公開です。
問題によって点数に重みがあるので予測にはなりますが、概ね7割程度を正答できれば合格できると思います。
オンライン監督付きの試験について
テストセンター以外で試験が受けられることに魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。
時間や場所に柔軟性が出るメリットはありますが、以下の点に注意してください。
場合によっては、リモートワーク用のレンタルスペースやホテルのデイリーユースプランを使うのも良いでしょう。
- 机の上が綺麗でないとダメ(PCやITデバイス、画面類は原則NG)
- 雑音が入る環境はダメ(人の声などが入らない場所)
- 他の人が入ってくるのはダメ
試験の分野と出題の割合
CLF-C02になってから、以下のような配分になりました。
クラウドのコンセプト | 24% |
セキュリティとコンプライアンス | 30% |
クラウドテクノロジーとサービス | 34% |
請求、料金、及びサポート | 12% |
あくまで出題の割合は目安ですが、やはりサービスの種類とセキュリティを守る方法について知っておくと有利になるということがわかります!
この資格を受けると良い人
AWS認定資格の中で 最も基礎的な資格であり、 AWSに入門するエンジニアはもちろん、クラウド利用企業の営業担当者や経理担当者、新社会人など、幅広い人におすすめできる試験となっています。
ただし、実務的な能力を身に付けたい場合はソリューションアーキテクトアソシエイト試験の方がおすすめです。
ソリューションアーキテクトアソシエイト試験については以下の記事で詳しく解説しています
AWSクラウドプラクティショナーよりも難易度の高いAWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)に関してはこちら
取得に必要な知識やスキル
試験内容はAWSの基本的な内容はもちろんですが、 クラウドコンピューティングの特性や、一般的なセキュリティに関する問いも出題されます。
AWSだけでなく、ITやクラウドについて広く、体系的に知識を身につける必要があります。
例
S3はどういった用途で利用するサービスか?という問題とかが出てきたりします。
AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF-C02)の勉強方法
続いては
- 実際にどのくらい勉強する必要があるのか?
- どんな勉強をしていくと良いのか?
- 実際の試験に出るポイント
について解説していきます!
試験の勉強時間
ITの基礎知識を持っている場合 | 50時間程度の勉強時間 |
ITの基礎知識から学ぶ場合 | 200時間程度 |
というのもAWSの経験は一切不要な試験ではありますが、根本的な
- ネットワークの知識
- Webの知識
- サーバの知識
あたりは知らないと答えられない問題も多いです。
AWS認定資格クラウドプラクティショナー(CLF-C02)の勉強方法とは?
まずは公式の試験ガイドで、試験範囲をざっと把握しましょう。
その上で、AWS関連の書籍を読んだり、Udemy講座を受講するなどして、知識を身につけてください。
IT初心者はどう勉強をしていくべきか
※自分で調べていく力があれば、もちろん取得可能です。
クラウドプラクティショナーと一緒に覚えていったほうが良い単語
- サーバ
- クライアントサーバ
- Web3層アーキテクチャ
- OSI参照モデル
- DNSと名前解決
- FQDN
- IPv4とIPv6
- グローバルIPとプライベートIP
- パケット
- ファイアウォール
- サブネットマスク、ネットワークアドレス
- CPU / メモリ / GPU
- スケーリング
- IaaS、PaaS、SaaS
- データセンター
簡単に説明できる程度で問題ないです!
例
例えば、ファイアウォールとは何をしたい時に使うツールでしょうか?
と言う質問に選択肢で答えられればOKです!
AWS認定資格の勉強時に意識するポイント
勉強する際には、原理原則や考え方を意識して取り組んでみると良いです!
- なぜクラウドにすると従量課金制に出来るのか
- どうしてこれが推奨されるのか
の理由を理解しておくことで、AWSの上位資格の勉強にも役立つ知識を身につけることができます。
また以下については、クラウドプラクティショナーの試験においても実務においても大切な概念です。概要まで説明出来るようにしてください。
各サービスの実現できること、細かい違いなど
AWS全般 |
|
AWS IAM |
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Amazon VPC |
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Amazon CloudTrailとCloudWatch |
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データベースの選定 |
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コンピューティングの選定 |
|
※スマホは横スクロールできます
更に以下については、名前とサービスの特徴は把握しておきましょう。
例えば「AmazonECSといえばコンテナ!」「オブジェクトストレージといえばAmazonS3!」といった具合です。
コンピューティング系 |
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ストレージ系 |
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データベース系 |
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データ分析系 |
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ネットワーク系 |
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セキュリティ系 |
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マシンラーニング(ML)系 |
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※スマホは横スクロールできます
AWS認定資格を11冠した、私の勉強方法
私はAWSを学習する際、以下のように取り組みました。
1.試験ガイドを読む | ここから全てが始まります。
出題範囲や求められるスキルが、かなり具体的に書いてあります。 まずはこれを一通り読んで、どういった知識が必要なのかを把握します。 また、サービス名称をメモしておきます。 |
2. わからない用語について調べる | 試験ガイドの中で出てきたわからない単語について調べます。
例えば「クラウドの俊敏性」や「資本的支出」などです。「キーワード + AWS」などで検索すると良いです。 |
3. 公式の情報にアクセスする(動画とセミナー資料) | Blackbelt Online Seminarというセミナー資料があります。
上記のリンクの動画および資料は、初心者向けにわかりやすくまとめられています。 試験ガイドでメモしたサービスのものを、すべて読みます。読んでも理解できないものは動画で視聴します。 |
4. 公式の情報にアクセスする(ドキュメント) | ※CloudPratcitionerレベルだとスキップしてもOK。Solution Architect以上は必須。
AWSドキュメントという公式のドキュメントがあります。 前述の試験ガイドでメモしたサービスのユーザーガイドを開いて、概要だけを読みます。 概要の説明でわからない用語やキーワードがあればひたすら検索して理解に努めました。 |
5. AWSのサービス名と特徴を一問一答で記憶する | 前述でメモしたサービス名だけを読んで、特徴が言えるようにします。
例えば
のように、特徴(キーワード)とサービス名を紐づけました。 |
6.改めて試験ガイドを読む | 書いてある内容が楽々理解できるならば、試験合格間違いなし。受験予約をします。
いくつかわからない点があるならば、わからない点を追加で勉強します。受験予約をします。 何をいってるのかさっぱり分からない場合は、もう一度頭からやり直します。 |
※スマホで横スクロールできます
具体例
試験ガイドに、以下の記述があります。
タスクステートメント 2.2: AWS クラウドのセキュリティ、ガバナンス、コンプライアンスのコンセプトを理解する。
対象知識:
- AWS のコンプライアンスとガバナンスについてのコンセプト
- クラウドセキュリティの利点 (暗号化など)
- クラウドのセキュリティ関連のログをキャプチャし、検索する場所
対象スキル:
- AWS のコンプライアンス情報を確認できる場所の特定 (AWS Artifact など)
- さまざまな地理的な場所や業界のコンプライアンスのニーズについての理解 (AWS コンプライアンスなど)
- お客様が AWS リソースを保護する方法の説明 (Amazon Inspector、AWS SecurityHub、Amazon GuardDuty、AWS Shield など)
- さまざまな暗号化オプションの特定 (転送時の暗号化、保管時の暗号化など)
- ガバナンスとコンプライアンスに役立つサービスの認識 (Amazon CloudWatch を使用したモニタリング、AWS CloudTrail、AWS Audit Manager、AWS Config による監査、アクセスレポートを使用したレポート作成など)
- AWS サービスによって異なるコンプライアンス要件の認識
まずは以下のようにメモにとります。
AWS Artifact , AWS コンプライアンス , Amazon Inspector , AWS SecurityHub , Amazon GuardDuty , AWS Shield , Amazon CloudWatch , AWS CloudTrail, AWS Audit Manager , AWS Config
そして、それぞれのBlackBelt資料やドキュメントを読んで、大体どのようなサービスなのかを把握します。端的な1語で覚えられるとベスト。
例えばAWS Artifactであれば「SOC等の監査レポート入手」、Amazon Inspectorであれば「EC2サーバの脆弱性チェック」などです。
これをひたすら繰り返していくと、必要な知識が一通り身につくはずです。
効率の良いUdemy講座での勉強方法
それはUdemy講座で勉強する方法です!
Udemy - 【2023年版】これだけでOK! AWS認定クラウドプラクティショナー試験突破講座(豊富な試験問題290問付き)
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おすすめポイント
- 14時間のオンライン講座と、演習テストがついている
- 知識量はもちろんですが、演習テストが付属している事良い
- 講師に質問できる
という点です!
資格取得のための勉強は、インプットだけではなくアウトプットすることが大切です。
この講座を利用することで、アウトプットの訓練をすることが出来ます。
Udemy講座の勉強の流れ
勉強の簡単な流れ
- Udemy講座の動画を順番に見ていく
- ハンズオンは飛ばしても良い
- 模擬問題集をやる
- 分からなかったところは再度動画を見て勉強
- 模擬問題集を何度も勉強する
という流れになります。
この流れで勉強するのがシンプルで一番効率的に理解が出来ます。
Udemy講座のハンズオンはやらなくても大丈夫!
Udemy講座のハンズオンはやらなくても大丈夫です!
というのもクラウドプラクティショナー(CLF-C02)はAWSサービスの役割やAWS責任共有モデルなどの概要が問われる問題になります。
Udemy講座の模擬問題集で弱点をあぶり出す
この講座の模擬問題集はこのように各カテゴリで弱点がわかるようになっています。
弱いカテゴリを重点的に勉強していって、満点近く取れるまで何度も繰り返しましょう!
書籍 - AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー
画面ではなく紙の方が勉強しやすいという方向けになります!
また紙書籍には、少し前の内容を確認したい時などに振り返りやすいというメリットもあります。
この書籍は一通りのサービスが網羅されている他、絵や画面も豊富で理解が進みます。
確実に合格するためにはUdemy講座の模擬問題集を勉強する
模擬問題集で確実に合格を手にしましょう!!
セール中は2000円未満で買えます!
AWSクラウドプラクティショナー(CLF-C02)の模擬問題集
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この問題集でも同様に、
問題集の解き方の流れ
- 問題を解く
- 弱点をあぶり出す
- 知識を補強する
- 何度も解く
というフローでOKです!
ここに注意
問題数が300問近くありますが、全部解く必要はないです!
模擬問題集1、2だけでもOKです!
AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)の勉強する
SAAはクラウドプラクティショナーよりもひとつ上の資格で、AWSの1年以上の実務経験がある知識が問われます。
そのためただAWSの各サービスを知っているだけでは回答できない、実際に触ってみないとわからない細かい内容まで問われます。
そのためSAAの勉強をすると余裕でCLF試験専用の勉強をしなくても、合格することが可能です!
僕自身どちらも取った意見としては、どのみちSAAを取る予定であれば、最初からSAAを目指しておくと良いです!
その方が効率的に資格を取れるのと、SAAの勉強の方が今後の実践で役に立ちます!
SAAを目指す場合はこちらの記事がとても参考になります!
実際のAWSクラウドプラクティショナー試験問題(CLF-C02)の試験対策
- オンプレミスに対する、AWS クラウドの利点は次のうちどれでしょうか?
1. 顧客は利用するリソースに関係なく同じ金額の請求書を受け取る
2. 顧客はIT人材を増やす必要がある
3. サーバ増設の時は一時的に巨大な費用が発生する
4. 資本経費が変動費に変わる
5. 企業の俊敏性が高まる
試験ガイドでいうと「1.1 AWS クラウドとその価値提案を定義する」と「1.2 AWS クラウドの経済性の側面を特定する」が該当します。
概要としては、クラウドによって以下のメリットが生まれます。
- セキュリティ、信頼性、可用性、伸縮性、俊敏性の向上
- 従量性の料金体系(利用した分だけ課金される、従量課金)
- 資本的支出 (CapEx)から運用維持費 (OpEx) へ
- オンプレミスの運用に関連する人件費が削減される
- マネージドサービス活用により人件費が削減される
これを踏まえて選択肢を見ると、
- 選択肢1: クラウドは従量課金性のため、利用したリソースに応じた請求書を受け取るため、誤り。
- 選択肢2: クラウドは人件費削減が可能となるため、誤り
- 選択肢3: CapExはオンプレミスの特性であり、クラウドではないため誤り
- 選択肢4: 資本経費(CapEx)から運用維持費(OpEx)への変化はクラウドの特性であるため正しい
- 選択肢5: クラウドにより俊敏性が高まるため、正しい
ということから答えは選択肢4と選択肢5と導き出すことができます。
AWS認定資格クラウドプラクティショナー(CLF-C02)の勉強方法まとめ
今回はAWS認定資格11冠の僕が、AWS認定クラウドプラクティショナーの試験の勉強方法について解説しました!
一番Udemyで勉強する方法が動画で学びやすく、効率が良いです!
2000円未満で買えちゃいます
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クラウドプラクティショナーは大卒新入社員や、経理・営業といった入門者向けの資格となります。
もしあなたがITの現場で働くエンジニアなのであれば、ソリューションアーキテクト アソシエイト試験の勉強に進みましょう。
実務でAWSを利用していく上では、もう一歩踏み込んだ知識が必要とされるからです。
ソリューションアーキテクトアソシエイト試験については以下の記事で詳しく解説しています