グーグルが見せるソーシャルメディアへの新たな姿勢 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

グーグルが見せるソーシャルメディアへの新たな姿勢

Google+

グーグルが新たなソーシャルメディア「Google+」のベータ版を発表したことで大きな話題を呼んでいます。賛否両論ありますが、筆者が受けた印象は今回のグーグルは「本気」であるということ。純正のサービスとして他のサービスとの融合を図ろうとしています。

グーグルは、以前、Orkutを買収し、ソーシャルメディアへの進出を試みました。同サービスは、現在も稼働中で米国を中心に利用者を持っていますが、サードパーティのサービスであったため、グーグルの既存サービスとの融合がうまく行かず、相乗効果を与えるには至りませんでした。

そんな中、FacebookやTwitterのようなソーシャルメディアの巨人が現れ、それまでテクノロジーにおけるパイオニアカンパニーであったグーグルがソーシャルメディアにおいては後発になり、マーケットの拡大に伴い衰退が囁かれるほどになったのです。

ソーシャルメディアでは、ソーシャルグラフ等のサービス連携が肝になります。GMAIL、カレンダー、ドキュメント、リーダー、YouTubeと多くの優秀なライナップを誇っていてもすべてが融合できなければ、他社との差別化にはなりません。

2011年6月30日現在、カレンダーとリーダーがGoogle+に牽引されるようにインタフェースのデザインを一新しました。おそらくGMAILや他のサービスも近日中に同様の対応がなされるでしょう。今までの傾向から考えると後発的サービスが既存サービスにここまでの影響を与えることはありませんでした。

筆者もGoogle+の招待を受け、使用してみましたが、まず、メニューが一番左上に配置されていることからその意志を感じました。また、特徴のひとつとである「サークル」は趣向が凝っており、ここはFacebookとの差別化になると思います。

ただし、どんな優れたサービスを提供できたとしてもそれが既に7億人を超える利用者を持つFacebookを凌駕できるものではありません。インターネットブラウザ市場でIEが長年不動の地位を築いてきたように、ソーシャルメディア市場においてシェアを奪取することはサービス以上の付加価値が必要になります。それはマーケティングであり、インセンティブであり、それ以上のものかもしれません。

ベータ版とは言え、Google+を実際に使用してみるとその洗練具体や使い易さを実感できます。今後、正式リリースに向け、また、その後の長期的視点からもFacebookとは違った新たなソーシャルメディアを実現して欲しいと思います。