ソーシャルメディアにおけるグーグルの活路 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

ソーシャルメディアにおけるグーグルの活路

最近、Facebook躍進の裏でグーグル存亡の危機を囁く声をよく耳にします。それだけ人々の生活にソーシャルメディアが浸透してきたのでしょう。元来、ソーシャルメディアと検索は同じベクトルで語るべきものではありませんが、完全に切り離すこともできないのは事実。それではグーグルが今後、ソーシャルメディアにおいて活路を見い出すことはできるのでしょうか。

グーグルもこれまでソーシャルメディアを軽視してきたわけはありません。Facebookが現在のような隆盛を誇る前からYouTube, Blogger, Picasa, Orkutなど数々のサービスを手掛けてきました。しかし、そのほとんどが米国での展開が中心で日本のエンドユーザにはYouTube以外はほとんど知られていません。

また、Facebook等のソーシャルメディアカンパニーとのマーケティング戦略の違いもあるのでしょうが、グーグルのサービスは当初、ソーシャルメディアというカテゴリーではありませんでした。SNSが出回るようになり、マーケットがソーシャルメディアというキーワードを生み出し、そこに並走してきた感を筆者は受けています。

その最たる例がグーグルバズです。バズはTwitter人気を受けて、また、その実用性に共感し、多くのソーシャルメディアが模倣する中で生まれたサービスのひとつです。各社、差別化を図り、それぞれの主張はあると思いますが、エンドユーザからすればどれも大差はありません。

「+1」もソーシャルグラフが注目を集める中で、検索との相性を考慮し、生まれたサービスでしょう。こちらは今までのグーグルのソーシャルメディアサービスとは違い、差別化が図られています。しかし、リリースされて間もないため、ユーザに根付くか否かは、現時点で判断がつきません。

グーグルは、これまで様々なビジネス領域に進出し、その多くで成功を収めてきましたが、やはりドメインは「」です。この軸なくして、ソーシャルメディアでの活路はないでしょう。

また、付加的要素として筆者が個人的に注目しているのは、日本ではまだサービスインの予定がない、Google VoiceとGoogle TVの存在です。法律の問題から簡単には日本に進出できないでしょうが、これらサービスとソーシャルメディア、さらに検索を連動することができれば、新たなフィールドが開けるような気がします。

ただし、すべては検索サービスがあってのこと。検索のニーズは今後も消えることはありません。グーグルの理念(10ヶ条)のはじめの二つを継続的に実践することができれば、その歩みは止まることはないでしょう。

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