SaaS化できるシステムとできないシステム
近年、セールスフォースやグーグルなどSaaS先進企業の躍進には目覚ましいものがあります。グループウェアやCRMを中心にマーケットシェアを徐々に増やし、既存のソフトウェアベンダーはかつてない窮地に立たされ、機能やサービスの拡張で対抗するベンダーもいれば、SaaS主体のビジネスモデルに転身しようとするベンダーもいます。
ハードウェアやネットワークのメンテナンスが不要となり、それに伴う人件費も削減される。バージョンアップ等のリスクも回避できるということで年々SaaSの支持率は上がっています。それを象徴するような調査結果がITproの記事にも掲載されていました。
確かにSaaSは魅力的です。会社として情報統制が取れるのであれば、自社で開発するよりも費用対効果はずっと高いと言えるでしょう。しかし、SaaSで提供できるシステムは、前述したグループウェア、CRM、ERPといった汎用性の高いものが中心です。業種特化型SaaSもありますが、市場ニーズが高くなければ成り立たないビジネスモデルです。
そういった意味では、自社で開発・運用しなければならないシステムはまだまだ数多く存在し、ソフトウェアベンダーやシステム開発会社に対する継続的依頼もなくなることはありません。
食品スーパーのマルエツが「絆・通信簿」という店舗評価システムを構築したことが同様にITproに掲載されていましたが、こういったシステムはまさにその典型で、サービス向上のため、顧客満足度向上のため、自社向けに完全カスタマイズしたシステムはSaaS化するには採算が合いません。
通常、スポットの要件で作られたシステムはミッションクリティカルであるケースは少ないので、運用時の障害にも余裕を持って対応することが出来るはずです。SaaSとそういったサブシステムの切り分けを行うことで企業はより効率的なシステム運用が可能となります。
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