あちら側の世界 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

あちら側の世界

タイトルだけを見るとおかしな内容だと思われるかもしれませんが、これは昨今のITにおけるメインストリームで、その力はビジネスにも大きな影響を与え続けています。

昨日の投稿「2008年のIT予算は堅調?」の中で企業情報システム担当者が今年度のIT投資の対象として、次世代ネットワーク(以下:NGN)仮想化SaaSに着目していると記述しましたが、これらはすべてインターネットに係る技術です。

以前、「インターネットの世界と現実の融合」という記事の中でWEB2.0というキーワードに触れました。その中のエッセンスのひとつが「あちら側の世界」であったわけですが、表現としてはあまりにも抽象的なので、もう少し具体例を取り上げてみたいと思います。

社用車を考えてみてください。会社として所有した場合、各種税金や保険、さらにはメンテナンス代が発生します。しかし、レンタカーを利用すれば、これらの煩わしさから解放され、必要な時に必要なだけ使うことができます。

システムにおけるレンタル会社はどこにあるのでしょう?それはインターネットの中です。これまではシステムの利用には、ソフトウェアを買い取り、ハードウェアやネットワーク環境を整備し、開発費および運用費を支払ってきました。しかし、本当に必要なのはソフトウェアで実現する機能であり、ソフトウェアそのものでもなければ、関連するリソースでもありません。インターネットさえあれば、その向こう側、すなわち「あちら側」にあるシステムの機能を利用することができるのです。

また、会社には、共有フォルダが存在すると思います。プロジェクト内、部門内、会社内で共有したい情報をまとめて入れておく箱(サーバ)です。従来はこの箱を自社で用意して、運用しなければなりませんでしたが、技術の進歩とともにインターネットの「あちら側」に共有情報を置くことができるようになり、これまでは社内にいないと見れなかった情報が、自宅や出先からでもセキュリティを維持した上でアクセスできるようになりました。

この「あちら側の世界」を利用することには大きなメリットがあります。コストの削減、システムの流動化(サービスに不満があれば簡単に乗り換え可能)、そして情報伝達のスピードアップです。重複しますが、これらのメリットを享受できるのはインターネットというインフラが存在するからであり、今後はさらに画期的なサービスが登場してくるかもしれません。

そして、企業にとって大切なことはそういった技術とビジネスを融合させるビジョンを持った人材を確保することになるでしょう。

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