SAP BIの方向性 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

SAP BIの方向性

2008年9月25日、SAPジャパンとBOJ(日本ビジネスオブジェクツ)は、両社が持つBI製品の整理・統合を図ることを発表しました。BOは、ビジネスインテリジェンスの老舗としてそのテクノロジーが市場に出回りだした頃からビジネスを展開していましたが、2008年1月にSAPにより買収され、その後は、SAPの傘下としてBOブランドを残してきました。

今回の整理・統合が完了するのは2010年以降になるようですが、その後、BOブランドがどうなるかは不明確なままです。製品を整理・統合することにはメリットとデメリットがあり、両社のようにクライアントを数多く抱えるITベンダーでは大きな悩みとなるでしょう。

既存製品に関するサポートは2016年まで行うようですが、その後は順次、バージョンアップやリプレースが行われ、クライアント環境も統一されていくのではないかと想像します。しかし、一方でBWやBIAの機能強化は継続されるとのことで、クライアント側からするとベンダーの方向性や製品の選択に頭を抱えることになりそうです。

個人的に興味があるのは、統一後のBI製品の技術的内容です。BWとBOは、バックエンドに抱えるデータベースとの接続形態がまったく異なりますし、開発手法も別物です。BOのテクノロジーをメインに据えるということは、一般的なBIコンサルタントのニーズは高まりますが、BWコンサルタントは新たなスキルを身に付けることが求められます。

オープンソースプロジェクトが象徴するようにソフトウェアに対する市場のニーズは「共有化」「汎用化」にあります。技術者不足と言われる現状において、その考えは意味のあるものでしょう。SAPもこれまで比較的閉鎖された技術を売りにしていましたが、今後は変わってくるかもしれません。

KEYWORD