業務分析システム - BI・OLAP・DWH | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

業務分析システム – BI・OLAP・DWH

システムとして経営分析や顧客分析に使用されるソリューションは数多くおりますが、そのほとんどは概念的なものであり、時代と共に呼称も変化してきました。ビジネスインテリジェンス(以下:BI)、(以下:DWH)、いずれの名前も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

この3つの言葉の中で最も新しいものがBIです。もともとは経営の意思決定支援ツールとして登場しましたが、現在では活躍の場を広げ、現場でも利用されています。分析するには元ネタとなるデータが必要とされ、そのデータは日々のトランザクション(売上や経費など)であり、データベースによって管理する必要があります。そして、データベースにある情報を任意の条件で引き出し、レポーティングし、さらにそこから分析を可能にしたのがBIツールと呼ばれるものです。

DWHはBIで使用するデータを体系化させたデータベースです。以前、「業務分析(経営分析)のシステム的側面」でご紹介しましたが、ここで気を付けていただきたいのは、トランザクションを管理するデータベースとDWHは別物であるということです。前者は、24時間365日稼働し続け、業務処理を行うデータベースであるのに対し、後者は分析に特化したデータベースです。これを1つのデータベースで実現しようとすればシステムの負荷が膨れ上がり、サーバダウンにもつながりかねません。また、設計も違うので、現実的に両者が共存することはまずありません。

3つ目のOLAPは、さらに複雑な概念を持ちます。BIとDWHの間に存在するフィルターであると主張する人もいれば、BIの旧称であるという人もいますが、個人的には後者の方がしっくりきます。何故ならBIという言葉が存在する前からBIのようなソリューションは存在し、それがOLAPと呼ばれていたからです。当時、OLAPには細かく分けて「ROLAP」と「MOLAP」が存在しました。前者の「R」はリレーショナルを意味し、バックエンドのDWHがRDBの場合、後者の「M」は多次元(Multi-dimensional)を意味し、バックエンドのDWHがMDBの場合を指します。

余談ですが、市場で有名な純正MDBはHyperion Essbase(HyperionはOracleにより買収済み)しか存在しないため、一般的にOLAPと言えば、ROLAPが主体になりますが、Essbaseの機能は非常に優れており、RDBでは実現できないような分析を可能にします。

最近のソフトウェアベンダーはBI(OLAP)、DWH、(データの抽出・加工・転送ツール)を一つにしてBIソリューションという形の販売戦略を取っていますが、開発の現場ではそれぞれ別製品になりますし、すべてを同じベンダーで統一することが必ずしもベストソリューションではありません。製品の癖やできることとできないこと、それらを見極め、ご自身の経営課題解決の実現に活用できるかどうか、この判断がBI導入の成功の鍵になります。