世代交代によるICTリテラシーの向上 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

世代交代によるICTリテラシーの向上

世間では「団塊世代の退職は日本経済に大きな損失を与える」と数年前より言われていました。ベテランと呼ばれる方が企業リソースから外れることは確かに大きなダメージです。しかし、ネガティブなことばかりではありません。新たな時代では、経済体系そのものを変革しなければならず、そのための世代交代は必然的なことです。

それではポジティブなこととは何か?多くの要素があるでしょうが、ここで特筆したいのは「ICTリテラシー」の向上です。説明しなくても漠然とご理解いただけるでしょうが、パソコンやインターネットの世代別利用率を見ると40代までは非常に高く、60代から急激に低下しています。これはあくまでも平均値の話しであり、60代でも自由自在にパソコンを使いこなす方はいますので、その前提で進めさせていただきます。

「経済体系の変革 = ICTリテラシー」という表現をすると少々過剰かもしれませんが、現在、企業経営者にはより迅速かつ正確な経営判断が求められます。そして、多くの場合、それらのツールとしてICTが用いられています。その典型がビジネスインテリジェンス(以下:BI)です。

自社の蓄積された情報や市場情報をもとに経営戦略および戦術を構築していく。これまで細かい分析は経営者よりも経営企画やアナリストが行ってきました。しかし、迅速な経営判断に人が介在することはその時点で、ある程度のフィルターがかかってしまい、レポーティングにも時間を要します。経営者が自ら直感的に会社の現状を把握し、対策を講じる場合と比較すると、そこには大きな差が生じます。

また、今後はBIにおいてもSaaS化が進んでいくでしょう。インターネットをベースとしたBIを流暢に使用するには、単に慣れだけではなく、パソコンやインターネットが生活の一部であるかのような自然体が求められます。そして、平均値からそれが可能と思われるのが、50代以下の方々です。

先日、オープンソースBIを取り扱うJaspersoftが日本において有償ソフトウェアの販売および日本法人の設立の計画を発表しました。同社社長は、この時期の動きについて、日本における世代交代とそこから期待されるBIツールの定着を示唆しています。

ICTはもはや経営と隔離された特異なものではありません。CIOの存在がより重要となり、経営者がICTに対して正しい認識と判断を下さなければならない時代になっています。

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