ビジネスインテリジェンスへの投資は今が旬? | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

ビジネスインテリジェンスへの投資は今が旬?

某IT調査機関が国内外のCIOおよびIT責任者にIT投資対象のアンケートを行ったところ、アメリカでは4年連続でビジネスインテリジェンス(以下:BI)が1位に輝き、今年、日本でも2位に浮上したという報告がされています。それではBIは今が投資のタイミングなのでしょうか。

BI自体は決して新しい概念でもなければ、新しいソリューションでもありません。10年程前には既に存在し、外資系を中心とした多くのベンダーがソフトウェアの販売を行っていました。コンサルティングファームもこれを推奨し、以前からそこそこの引き合いはあったのです。

それにもかかわらず、これまでIT投資の上位に顔を出すことはなく、名前ばかりが先行していました。この原因はいくつか考えられますが、一番に頭に浮かぶのは利用者のリテラシーです。

BIは非常に優れたツールです。本来、経営意思決定支援を行うためのもので、仕入、生産、販売など様々な業務でも問題点を可視化するために使われてきました。しかし、操作はEXCEL以上のスキルを必要としますし、何よりもアナリストのような分析能力が求められます。

日本の経営者は分析された結果に基づき経営判断を下すという文化が強く、分析自体は経営者のタスクではありませんでした。それに加え、パソコンの操作を必要とするBIに難色を示していた経営者もいたはずです。

それが時間が経ち、経営環境が激変する中で、これまで以上に経営者には分析能力が求められたことで、否応なしにBIの利用が進んだのかもしれません。それに加え、団塊世代が退職し、比較的ITリテラシーの高い世代が経営者層に顔を連ねたこともBI普及の要因かもしれません。

PDCAサイクルをより速く回すためにもBIは有用です。その為には、業務要件と分析要件を明確にし、経営者を正しい方向に導くITコーディネーターの存在が不可欠です。CIOがその役割を担うことが利用的ですが、場合によっては外部のコンサルタントやITベンダーが行うこともあるでしょう。

BIの導入は今が早すぎるわけでも遅すぎるわけでもありません。正しい認識の下、業務とBIを正しくマッピングさせることが最優先課題であり、それが出来てBIは初めて効力を発揮します。BIというテクノロジーが存在することを念頭に経営改革を行うことができるなら、その企業にとってBIの投資時期は今でしょう。

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