中小企業に必要なICT環境 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

中小企業に必要なICT環境

企業システムのひとつの集大成として上げられるのがERP(企業資産計画)です。会計、人事、購買、生産、販売など企業に必要とされるワークフローをひとつのシステムに統合し、限りなくリアルタイムに近い管理を実現します。

しかし、中小企業でERPを本当に必要としている会社はそれほど多くありません。社員数が10名に満たない会社では、ERPで行うような管理は人海戦術で十分対応出来てしまうからです。結局、会計ソフトのみ導入して業務は滞りなく進んでいきます。では、中小企業に必要なICT(情報通信技術)とは何か?今回は社員数10名以下の会社を想定して考えてみたいとおもいます。

まず、必要とされるICTは、業種によって大きく変わってきます。仮に保険代理店を想定した場合、顧客情報や契約情報は本体である保険会社のシステムで管理され、代理店が管理できる情報は制限されています。保険会社のシステムを利用する環境が最優先され、独自のシステム構築が難しくなります。この場合、必要となるICTは、ネットワーク、セキュリティ、電子FAXなど通信に関わってくる部分です。

また、金融業界限らずセキュリティには高い関心が寄せられ、中小企業もその例外ではありません。「仕事上の情報を外部に持ち出すことは厳格に禁じられているが、家や外出先でどうしてもアクセスが必要だ!」という状況になったことはないでしょうか。これを実現する方法はいくつかありますが、投資対効果を考慮すると専用回線を引くわけにもいきません。代表的に用いられる手段としては、「VPN(仮想専用回線)」という技術があります。細かい説明は割愛させていただきますが、これを利用することで外部から社内システムや共有フォルダ(資料等)にセキュアな状態を保ちつつアクセスすることが可能になります。

中小企業でも規模の大きな会社では、こういったインフラもある程度整い、ERPやビジネスインテリジェンスのような次のステップを検討しているかもしれませんが、そうでない会社の方が圧倒的に多いのが実状です。おそらく自社の問題点は把握しているが、それをICTでどのように解決できるのか、もしくは、そもそもICTが解決策なのか、判断しかねている経営者の方がいらっしゃると思います。

一番気にかかるのは構築費用でしょう。導入するわけではないが、まずは雑談程度に相談に乗ってほしい。ICTで何ができて、何ができないのか知りたい。もし、自分がそういった立場であれば商売抜きにしてそう感じます。

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