日本企業の情報システムに必要なのはフレームワーク! | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

日本企業の情報システムに必要なのはフレームワーク!

日本国内の企業が情報システムを構築する上で、最も必要とされるのはテンプレートはなく、フレームワークである・・・長年、システム開発の現場で叫び続けられてきた声です。文化や商習慣など様々な理由からパッケージソフトウェアをそのまま使用することはなく、結果として大規模なカスタマイズが入ることも珍しくありません。

一部の欧米企業のようにトップダウン経営が成り立つ環境下では、パッケージソフトウェアの導入効果は絶大ですが、日本企業では現場の影響力が強く、トップダウンだけでは情報システムの効果を会社全体として享受することはできません。

BPM(ビジネスプロセスマネージメント)やSOA(サービス指向アーキテクチャ)といった発想が注目され、高い支持を得ているのもこういった背景の後押しがあるからではないでしょうか。ワークフローを重視し、ゼロからの開発を避け、さらに柔軟性を維持する。それを実現するのがフレームワークです。

システム開発のベースとなる環境を用意し、ユーザセキュリティ認証や承認フローなど必要な機能を後から自由に追加する。カスタマイズが必要な場合のみ、修正作業を行うようにすれば、費用は大幅に削減され、短い納期にも対応が可能となります。

そういった意味で、本来、クラウドコンピューティングは、日本企業にこそ適したサービスであるはずです。しかし、国内での利用率はまだまだ少なく、多くの企業が他社の動向を見守っている状況です。

当然、オープンソースもその流れを感じており、多くのフレームワークとなるソフトウェアを世に出しています。

今、ひとつのプロジェクトに対して企業は数多くの選択肢を抱えています。多過ぎるが故に担当者は悩み、実績ベースの無難なソリューションに落ち着いてしまう傾向にあります。クラウドコンピューティングやオープンソースを理解し、中長期的な会社への効果を予測することは難しいですが、早期に方向性を定めることでノウハウの蓄積や社員教育など大きな前進が可能となります。そして、その足掛かりとなるものもまた、フレームワークではないでしょうか。