OpenOffice.org普及の起爆剤となるか?ODPG設立 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

OpenOffice.org普及の起爆剤となるか?ODPG設立

OpenOffice.orgユーザ企業4社(全15社)を中心に「 & OpenDocument Format利用推進グループ」()が設立されました。同団体の目的は主にOpenOffice.orgおよびODFの情報共有、導入支援、普及活動支援にあります。

OpenOffice.orgは非常に優れたオープンソースですが、国内では限られたリソースで運営されてきたため、マイクロソフトオフィス(以下:MSO)に比べると、知名度は低く、これまで普及の大きな糸口がありませんでした。しかし、ODPGの設立により今後、多くの企業や官公庁に導入されれば、個人ユーザに波及する可能性もあります。近年ではマスコミでも取り上げられる機会が増え、確実に利用者を増やしています。

一方でODPGからは、具体的な活動の骨子が挙げられていない為、どのようにOpenOffice.org日本語プロジェクトと連携して行くのか現段階では不明です。名の知れた一流企業が多く参加しているため、マーケティングやR&Dのリソースには事欠かないでしょう。どのような相乗効果を生み出して行くのか、ODPGの動向には注目が集まります。

OpenOffice.org()の普及は、MSOのマーケットシェア奪取に近い意味合いを持ちます。「慣れ」との戦いもありますが、実業務の変革という大きなハードルにもぶつかるでしょう。業務上の計算ソフトの多くはエクセルをベースに作られています。また、経理部門での集計作業や売上管理でもエクセルは大活躍しています。取引先とのデータ交換もエクセルで行うことが多いでしょう。以前、「OpenOffice.orgへの移行における障壁」という記事にも書かせていただきましたが、これは一筋縄では行きません。

ODPGが団体内での情報共有だけでなく、普及活動を支援する以上、必ずこの障壁とは向き合わなければなりません。プロダクトオーナーのオラクルの名前がODPGの参加企業として挙がっていないことが気になりますが、同社のように大きな影響力を持つ企業が進んで普及活動に努め、ソリューションの中に組み込むことがあれば、それこそOpenOffice.org普及の起爆剤となります。

OpenOffice.orgは誕生してから10周年を迎えました。先日、ハンガリーのブダペストでカンファレンスが開かれ、世界中から関係者が集まり、盛大なイベントになったそうです。世界的には知名度のあるOpenOffice.orgが日本でも同様の広がりを見せてくれることを期待しています。

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