OpenOffice.org 導入事例 – 三洋機工 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

OpenOffice.org 導入事例 – 三洋機工

愛知県北名古屋市に本社を置く製造設備総合メーカー「三洋機工株式会社」がOpenOffice.orgを全社導入し、既存のマイクロソフトオフィス(以下:MSO)とリプレースすることで、2年間に約2500万円のコスト削減予測を打ち出しました。

同社ではこれまでMSOのバージョンアップの都度、ライセンスを購入するだけではなく、エクセルシートに組まれたマクロの修正を行ってきました。それらに掛かるトータルコストは大きな負担であり、社内にオープンソース委員会を設置し、システムの見直しを行ったのを機にOpenOffice.orgに着手しました。

多くの導入事例においてネックになるのが「マクロ」への対応です。MSOのマクロはOpenOffice.orgを含めたの他のオフィススイートでは実行できないため、一般的にこういったシステムリプレースの際、マクロ部分は既存の社内システムに吸収するか、OpenOffice.org仕様に修正を行います。三洋機工ではアシストのサポートを受け、後者の手法を中心にこれに対応しました。

国内企業における導入事例の厳密な数は測りかねますが、Sourceforge.jpの内容を参考にすると大型事例としては9社目になります。この他にも官公庁や医療・教育機関での導入も進み、今後、この流れは加速していくでしょう。

MSOとのリプレースによるコスト削減効果の最大のポイントはもちろん「ライセンス費用」になります。マイクロソフトでは数年に1度の周期でバージョンアップを行い、利用者はその度にライセンスの購入を行ってきました。MSOの最大の魅力は市場のパイオニアであり、利用者数が圧倒的であるということです。

世の中には幾つかのオフィススイートが存在しますが、利用者の中には選択肢としてMSOしか存在しないと思っている人もいます。それはすなわちマイクロソフトのマーケティング戦略の成功を意味しますが、今回の三洋機工のような事例の積み重ねは、その牙城を崩すきっかけにもなります。

現在、OpenOffice.orgでは、サブプロジェクトとして「マーケティング」「品質保証」「翻訳」「ドキュメント」が稼働しています。どれも重要で欠かすことができませんが、普及のキーワードになる「マーケティングプロジェクト」の今後の活動次第で、広い意味でのOpenOffice.orgの存在価値が大きく変わってきます。

(Visited 356 times, 1 visits today)