Google ChromeはWEB2.0への架け橋になるか | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

Google ChromeはWEB2.0への架け橋になるか

昨日(9月3日)、グーグルより新ウェブブラウザ「・クロム()」の無料配布が開始されました。この件については様々なメディアで取り上げられ話題になっていますが、要約するとWEB2.0を実現するための足掛かりであると思います。

「ウェブ進化論」で有名な梅田望夫氏の言葉をお借りすると、WEB2.0とは、すべての情報をインターネット空間の「あちら側」に置くことです。現在使用されているパソコンは電源を入れ、ログインするとデスクトップと呼ばれる画面が表示されます。デスクトップ上にある情報は人により様々です。マイクロソフト・オフィス関連(エクセルやワードなど)を置いている人もいれば、アドビ関連(Photoshoop, Illustrator, Dreamweaverなど)を置いている人もいるでしょう。経理関係の仕事をしている人なら弥生会計などの会計ソフトがあるかもしれません。WEB2.0の世界では、これらのソフトウェア(アプリケーション)をすべてウェブの中に置き、用件を完結させます。各アプリケーションで作成したデータも同様です。最近、SaaSというサービスが注目されていますが、これもWEB2.0の一環と言えます。

Google Chromeは、この発想に基づき、すべてのアプリケーションをウェブの中で実現するためのプラットフォームとして考えられています。世の中にはすでにIE、Firefox、Safari、Operaなどのメージャーブラウザが存在し、十分な機能を持っています。グーグルはFirefoxに賛同し、多額の出資もしています。それにもかかわらず、新たなブラウザ「Google Chrome」をリリースしたのには、WEB2.0の構想を実現する強い意志が感じられます。

仮にWEB2.0構想が実現され、世の中に浸透すると、パソコン市場にはこれまで以上の大きな変革がもたらされます。その最たる例はOS(オペレーティング・システム)非依存です。ウェブの中ですべてのアプリケーションおよびデータの操作を行えるのであれば、OSはもはやただの中継地点です。WINDOWSであろうが、MACであろうが、LINUXであろうが関係ありません。投資対効果を考えるとLINUXがこれまでのWINDOWSのシェアに取って代わる可能性もあります。そうなるとマイクロソフトは大打撃を受けることになるでしょう。

しかし、WEB2.0が本格的に実現されるには長い道のりがあり、試行錯誤が繰り返されるでしょう。個人的にいくつかの絶対条件があり、これについては明日、書かせていただきたいと思います。