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保険会社のシステムの現状

新年度以降、国内の保険会社の合併が相次ぎ、銀行に次いで保険業界も3メガ体制になることは新聞各紙やニュースでも報道されています。銀行の場合は、合併当初にATMの不具合が問題になったり、勘定系システムに異常があったことは記憶に残っていますが、保険会社のシステムでも同様のことが起こりうる可能性があります。

トラブルを事前回避するため、各社はシステム統合に集中的に予算を投下していると思いますが、最優先事項は消費者保護の観点から契約情報に直結する部分でしょう。マスタデータやトランザクションを誤って消去・上書きするようなことがあれば大問題です。いつの時代も統廃合には普遍的な問題として挙げられます。

しかし、当然のことながら保険会社のシステムは契約情報関連だけではありません。ERPやCRMといった社内システムも並列して最重要課題として取り上げられるでしょう。また、インターネットからの申込や代理店を経由する契約も相当数あります。それらすべてに優先順位が付けられ順次対応が取られているはずです。

優先順位から考えると代理店システムは比較的下位に位置付けられていることが想定されますが、2008年度時点で国内における保険代理店の数は約20万(生損保により違い有)とも言われ、従事者数で言えば200万人を超えています。そこから得られる契約は保険会社としても重要なウェイトを占めているので疎かにできないことは確かですが、現状は対応出来ていないようです。

現在、市場に出回っている多くのパソコンは「Windows 7」です。最近ではビジネスでMacを利用する人もいますが、多くの保険代理店システムでは「Windows(Vistaまで)」しか対応していません。また、ごく一部の保険会社では、稼働環境として「Internet Explorer 8」をサポートしていないなど、パソコンの買い換えはもちろん、アップデートすらままならない状況です。

これはパソコン市場にも大きな影響を与え、セキュリティ上の問題もあることから、本来、情報セキュリティやコンプライアンスを重視する保険会社において矛盾点とも言えます。

この状況について各社がどのような見解を持っているかは定かではありませんが、他のシステム課題と並行して取り扱うべき内容であることは間違いありません。

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