オープンソースプロジェクトの在り方 | Technolog.jp - ICTウェブマガジン

オープンソースプロジェクトの在り方

最近、オープンソースプロジェクトの在り方について考えることがあります。そもそもオープンソースとはどのような存在か。これまで「ソフトウェアのソースコードを公開(オープン)する」という認識を強く持っていましたが、それ以上に大きな大義があることをMozilla Party JPで再確認しました。

」という言葉を分解すると「オープン」と「ソース」の二つに分けることができます。前者は公開する、開くといった一般的な意味合いで良いと思います。後者は、ソースコードという意味だけではありません。ソースには本来「資源」という意味があります。これは物的資源であったり、人的資源であったりします。

個人的に大切にしたいものは人的資源です。ソースコードは人が作るものであり、プロジェクトが活動できるのも人が動いて初めて成り立ちます。プロジェクトそのものが小さな社会集団であり、インターネットや技術者に限定された場所であってはならない気がします。

先日、WordCamp Tokyo 2009に参加した際、参加できなかったあるユーザが創設者であるMatt Mullenweg氏に木彫りのWordPressのオブジェ(ロゴ)をプレゼントしていました。記憶が曖昧ですが、そのユーザの本職は大工さんであった気がします。正直、ITの世界とは直結しない職業ですし、ましてやWordPressといったコアなプロダクトを支援する職人さんは稀だと思います。しかし、そのような方が一人でも多く増え、オープンソースプロジェクトの一員であることが大切であると痛感しました。

極端な話し、オープンソースの技術的側面を全く知らない方が多ければ多いほど、そのプロジェクトは素晴らしいのではないかと考えます。概念やコンセプトに賛同し、プロジェクトメンバーになり、マーケティングや営業の観点から支援する。

オープンであるということは、見方を変えれば、社会貢献活動にもつながります。素晴らしいソフトウェアを作ることが最終目的ではなく、それを利用して何ができるか。ITを知らない方でも入り易い間口を作り、オープンソースを盛り上げることでどのような社会貢献につながるかを明示することが現行のプロジェクトメンバーには問われています。